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花粉症の季節

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花粉症の季節について

小青竜湯を構成する8種の生薬です

小青竜湯を構成する8種の生薬です

花粉症の季節、杉花粉のために日本中どこに行っても大変な騒ぎになります。テレビのニュースでも花粉情報を毎日流している程です。この花粉症に対してどのように対処すればよいのでしょうか。
花粉症は漢方医学にとって、得意な分野であり、有力な処方箋を持っています。順を追って、解説しましょう。

花粉症とは

花粉(抗原)に対して過敏になった生体が、抗体を作り、抗原抗体反応を起こし、アレルギー細胞を介して、ヒスタミンなどの化学物質を放出し、これがくしゃみ、鼻水、鼻閉を起こします。抗原抗体反応は、本来細菌や、ウイルスを撃退する良性の反応ですが、花粉症のようなアレルギー疾患では過剰に働いて、様々な症状を引き起こします。

花粉症の原因

花粉症は、花粉に対するアレルギーですから、アレルギー性鼻炎あるいは鼻アレルギーともいわれています。花粉症は、スギの他に、ヒノキ、ハンノキ、カモガヤ、ハルガヤ、オオアワガエリ、ヨモギ、ブタクサ、カナムグラなど多数あります。植物の花粉の発生する時期が異なりますので、花粉症もその時期だけで、季節型といわれています。

アレルギー性鼻炎

花粉症を少し離れて、アレルギー性鼻炎について触れておきます。
アレルギー性鼻炎の原因は、花粉に次いで、ダニが重要です。ハウスダスト(室の塵)の主要なものはやはり、ダニです。
ダニの種類は千種以上ありますが、主要なものはヤケヒョウダニ、コナヒョウダニなどです。ダニは季節を問わず生息するので、通年型とよばれます。
この他、ネコ、イヌの上皮もアレルギーの原因になることがあります。食餌性の原因はアレルギー性鼻炎よりもアトピー性皮膚炎の方が影響が大きいと思います。

アレルギー性結膜炎

花粉症と同時に起こり、目が痒く、流涙が多いのがアレルギー性結膜炎です。花粉の浮遊が最盛期になると、殆どの人が、この症状を併発します。花粉予防の眼鏡も売られているようです。

花粉症の漢方治療

麻黄:花粉症に頻用される生薬で小青竜湯や麻黄附子細辛湯等に含まれています。

漢方では、現代医学的病因と無関係に治療できますので、花粉症でもアレルギー性鼻炎でも、アレルギー性結膜炎でも同じ漢方薬で、治療可能ですし、極めて有効です。花粉症は、くしゃみ、鼻汁、鼻閉を特徴としますが、この漢方医学的病理は、体液の遍在(水毒)です。

この場合は鼻に過剰な水分が遍在して、鼻汁や鼻閉を起こします。鼻汁は水分が多く、色の付いていない、さらさらしたものです。
一般に水分が体に過剰に存在すると、冷えやすく、顔色も青白く、冷えっぽい顔色をしています。

小青竜湯
(しょうせいりゅうとう)
花粉症の第1選択。花粉症の7割の人にこの漢方薬が有効です。水様鼻汁、くしゃみ、泡沫水様の痰などを伴う人に有効で、多くは顔色が優れず、足が冷えています。アレルギー性結膜炎にも有効です。
麻黄附子細辛湯
(まおうぶしさいしんとう)
手足の冷える人の花粉症に有効です。この薬は水分を駆逐して、体を温める作用を持っています。この薬に限らず、花粉症に使う漢方薬は殆ど体を温める作用を持っています。現代医学においては体を温めて、花粉症を治すという発想は全くありません。
柴胡桂枝乾姜湯
(さいこけいしかんきょうとう)
小青竜湯では、鼻閉が取れにくいことがありますが、こういう場合は柴胡桂枝乾姜湯が有効です。顔が少し赤く足が冷えています。
苓甘姜味辛夏仁湯
(りょうかんきょうみしんげにんとう)
水毒体質が強いので、冷えっぽい顔色で、足の冷えにも強い。体力虚弱で、胃下垂や胃アトニーを伴うことが多い人に使用します。

花粉症のワンポイントアドバイス

花粉症の最盛期から漢方薬を飲むよりも、季節の始まる前から飲み始めるのが、花粉症対策のコツです。処方が分からなかったら小青竜湯をできるだけ早めに飲み始めることです。
根治的に治す時は、普段から体質改善の漢方薬を飲むと花粉症の季節が来ても、発作が起きなくなります。体質改善の薬は、各自の体質に応じて使い分けますので、専門家に任せたほうがいいでしょう。

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